「バレエのここがいい!」でもご紹介したように、バレエはじめるとたくさんのいいことがあるバレエ。
ただ、全ていいこと尽くしというわけではなく、はじめる前に事前に知っておいた方がいい注意点もいくつかあります。
今回は、そのこと(特にお子さまが習う場合)についてお話ししたいと思います。
バレエをはじめる4つの心構え
1.他の習い事に比べて費用がかかる
バレエの習い事といえば、やはり一番気になるのは費用のことかと思います。それぞれかかる費用の相場をリサーチしてみました。
入会金
一般的には5,000円~10,000円程度の教室・スタジオが多いようです。
(入会金が不要であったり、キャンペーンやお友達紹介・兄弟割引などで入会金が安くなるところもあります)
月謝
他の習い事とそこまで大きな差はなく、基本的に週1回のレッスンで月5,000円~10,000円くらいです。ただ、上達するにつれレッスン回数も週2、3回・・・と増えた場合、さらに費用がかかっていきます。
また月謝とは別に、スタジオの冷暖房費や施設の維持費、それに後援会の費用などが別にかかるところもあります。
月謝制ではなく、レッスンを受ける度にチケットで支払いをする「チケット制」を取り入れているところもあります。
バレエ教室・スタジオによって、レッスン・料金体系は様々なので、詳しくは問い合わせてみるとよいでしょう。
消耗品
バレエでは、主に以下のアイテムが必要になります。
・レオタード(3,000円くらいから)
・バレエシューズ(素材にもよりますが2,000円くらいから)
・トゥシューズ(基礎固めができてから使用。5,000円くらいから)
レオタードとシューズは、お子さんが成長期の場合、大きくなるたびに買い換える必要があります。
またトゥシューズは、履いているとつぶれてきてしまいますので、定期的に交換が必要となります。
発表会
バレエで費用が一番大きくかかるのが「発表会」です。発表会は、1年に1回、または2年に1回、定期的に開催される教室・スタジオが多いようです。
1回の発表会で、お子さま1人あたり5万円~10万円ほど必要となります。(衣装代、メイク代、会場代、照明・音響代、ゲスト代、写真・DVD代・・・など)
また、チケットノルマがあるところもあります。
かかる費用は、発表会の規模など、教室によって大きく異なります。
「バレエはやりたいけど、発表会は費用が高いのでちょっと・・・」という方は、発表会の開催のないカルチャースクールであったり、発表会の参加は任意のクラスがあるバレエ教室・スタジオという選択肢も。
2.上達するにはある程度年月が必要
他のお稽古事にも共通することかもしれませんが、バレエを習い始めたらすぐに自分の思うように踊れる、というわけではありません。
バレエは基礎が非常に大事になってくるので、はじめてから当面の間は先生の指導のもと、基礎練習にしっかり取り組んでます。
バレエといえばトゥシューズを思い浮かべる方も多いのですが、そのトゥシューズを履けるようになるのは、バレエの基礎がしっかり体に叩きこまれてからになります。(体型なども関係してきます)
上達するには、バレエを好きという気持ちだけでなく、努力、忍耐強さも必要になってきます。
3.体型や髪型の維持が必要になることも
テクニックや表現力も重要なのですが、「バレエをもっと上手に踊れるようになりたい」となる程、理想的な体型の維持も必要になってきます。
そのため普段から、筋力や柔軟性をつけるためのトレーニングを行ったり、健康的で規則正しいな食生活を心がけている方が多いようです。
また女の子の場合、「前髪がおでこにかからないように」「シニヨン(髪をお団子にまとめる)で」など、教室によって髪型の決まりがあるところもあります。
また「短い方が好きだから普段はショートヘア」という方も、発表会前はシニヨンをつくるために、ある程度髪をのばしておいた方がよいかもしれません。
4.保護者のサポートも必要
バレエ教室・スタジオの中には、「母の会」(または親の会、保護者の会など)があるところがあります。
母の会とはどんなものかというと、「学校のPTAや子供会の役員などのバレエ教室版」のようにイメージすると分かりやすいかもしれません。
母の会の役員になると、発表会のお手伝い(集金、進行、他の保護者への仕事の割り振り、など)などを行うことになります。また、役員以外の母の会の保護者も、チケット係、花プレゼント係、ヘア・メイク係、衣裳・小物係・・・など、発表会のお手伝いが必要になってきます。
心構えが必要な分、得られるものも大きい
このように費用をはじめ、はじめる前にいろいろ心構えが必要になってくるバレエですが、「バレエをやってよかった」「習わせてよかった」という方は本当に多いです。
特に、一生懸命レッスンを頑張ってきたお子さんや先生と一緒につくりあげる発表会を無事に終えたときの達成感は、素晴らしいものがあります。(感動して、親子で思わずうれし泣きをしてしまうことも!)
興味を持たれた方は、ぜひバレエをはじめてみてくださいね。