(こちらはバレエ教室関係者様向けの記事です)
バレエの発表会で欠かせないもののひとつが「プログラム(パンフレット)」。
主宰者様は「良いものを、できるだけ時間をかけず、安く作りたい」とお考えではないでしょうか。
値上げラッシュが続くこのご時世、満足のいく品質で、少しでもプログラムをおトクに作成できる工夫があれば知りたいところ。
そこで今回は、プログラムの品質を保ちつつ、できるだけ安く作成するポイントをまとめましたので、ぜひご参考いただければと思います。
制作会社選びは超重要
制作会社に頼らず自分で作るのが一番安く済む方法ではありますが、ある程度デザイン技術や印刷の知識がないと、制作や印刷の過程で戸惑ってしまったり、素人感のある仕上がりになってしまったり、ということに。
印刷物を自作できるツールなども開発されてきてはいますが、やはりプログラムは制作会社に依頼されることをおすすめします。
では、バレエプログラムの制作会社は料金面で考えると、どのように選ぶのがよいのでしょうか。
ネットで検索するとたくさんの制作会社が出てきます。
その中には「格安」「激安」「業界最安値」のようにうたっている業者もあるのですが、「安いって書いてあるから、ここでお願いしよう」と安易に決めてしまうのはNGです。
実際に料金を確認してみたら、他社の方がずっと安かったということもあるため、必ず
●サイトの料金表を同じ条件でチェックする
(例えばA4サイズ・4ページ・100部のプログラムの料金はいくらになるか、気になる会社のWEBサイトの料金表をそれぞれ調べ比較してみる)
●時間があれば相見積もりをとる
(複数の会社から見積りをとり、料金や条件を比較する)
をされることを強くおすすめします。
見積りについては、基本的にたいていの会社は無料で出してくれます。即日~数日内に連絡がくると思いますので、気軽に見積り依頼してみてくださいね。
(見積りを依頼する場合は、「サイズ・ページ数・印刷部数」を伝えましょう)
制作会社選びは、プログラムの料金に差が出る一番大きなポイントになると思います。
同じ品質のプログラムでも、業者によって数万~十数万円の差が出ることもあるため、しっかり下調べを行いましょう。
意外なところでかかる「追加料金」に注意
基本料金が安いから、という理由でプログラムの制作会社を決めてしまうと、後でどんどん追加料金がかかって結局高額に・・・ということになりかねません。
●印刷代、送料、消費税など基本料金に含まれているか
●修正のたびに追加料金をとられないか
●デザインをテンプレートから選ぶのではなくオリジナルデザインを希望する場合、制作費はかかるか
●写真を載せる場合、たくさん載せたり、補正や切り抜き加工することで追加料金がかかるか
●用紙の厚さによって料金は変わるか(一般的に用紙に厚みがあるほど金額が高くなります)
など、どんなことで追加料金がかかるのか、制作会社のWEBサイト等でチェックしておきましょう。
追加料金について説明が明記されていない場合は、「こんなことで追加料金がかかったりしないか」と不安になることがあれば、注文前に制作会社に確認しておくのがおすすめです。
割引サービスを活用しよう
プログラム制作会社によっては、割引サービスがあるところも。
条件に合うサービスがあれば、ぜひ活用されることをおすすめします。
●お友達紹介割引
●リピート割引
●チラシ等とまとめて注文割引
●制作会社の広告をプログラムに掲載すれば割引
・・・など
デザインの希望は具体的に固める
オリジナルデザインでプログラム制作を依頼する場合、「色はこうで、雰囲気はこんな感じで・・・」といった希望を、注文の際に制作会社に伝えることになります。
しかし制作の途中で、「やっぱりデザインをまったく違うものに変えたい」と新しいデザインで作り直してもらう際、数千円~のデザイン制作追加料金がかかる制作会社が多いようです。
たとえデザイン変更が無料であっても、制作に再度時間がかかることになるため、納期に影響が出るケースもあります。
そのため、後から大きな変更がないよう注文前にデザインの希望を固め、できるだけ具体的に担当デザイナーに伝えることが大切です。
美容室で希望の髪型を伝えるのと似ているかもしれませんね。
「どんな希望を伝えたらいいか分からない」という場合は、デザインのベースになるこの3点だけでも決めておくとよいのではないかと思います。
●メインカラー、アクセントに入れたいカラー
●雰囲気(かわいい、シンプル、豪華な・・・etc.)
●入れたいモチーフ(花のイラスト、バレリーナのシルエット・・・etc.)
他にも、インターネット上で「こんな雰囲気がいい」というイメージに近いデザインを見つけたら、担当デザイナーにサイトのURLを伝えるのもおすすめです。
著作権などの問題もあるため同じデザインでというわけにはいきませんが、希望するデザインの雰囲気をスムーズに伝えることができると思います。
さらに、ざっくりした手書きのデザインをスマートフォンなどで撮影し、参考として制作会社に送るのもおすすめの方法です。
「絵が下手だから恥ずかしい・・・」と躊躇する方もいるかと思いますが、デザイナーにとってはお客様の希望するイメージが一目で分かる、とてもありがたい参考資料になると思います。
広告を掲載する
プログラムの空きスペース、またはページ数を増やして協賛広告枠を設け、協賛元から広告掲載料をいただくことで、プログラムの制作費用に充てることができます。
ただ、プログラムのページ数を広告掲載のために増やして、かえって制作料金が増えて赤字になってしまった…ということのないようにご注意ください。
注文は「多め」、準備は「早め」に
「この部数でぎりぎり足りるだろう」とプログラムを注文すると、後になってもし足りなくなった場合、少量であっても追加印刷にはけっこうな料金がかかってしまいます。
(制作会社にもよりますが、基本料金の8割前後の料金がかかると思います。急ぎの印刷を希望する場合、さらに追加料金がかかることもあります)
例えば・・・
Aパターン:
プログラムは300部必要だけど、念のため余裕をもって多めに400部で注文した。
Bパターン:
プログラムを300部注文したけど、印刷完了後に100部追加で必要になり再注文した。
上記の例の場合、結果的にどちらも400部のプログラムを購入したのですが、AパターンよりBパターンの方が、数万円~余分にかかることになります。
プログラム部数を最初から多めに注文する方が圧倒的にお得なので(例えば100部プラスの場合、ページ数にもよりますが千円~数千円程度の追加料金で済むと思います)、余裕をもって多めに注文することをおすすめします。
また、「この日までにはプログラムが欲しい」という納品希望日の一ヶ月前までには、制作会社に申し込みを行い、載せる原稿や写真の手配を行うことをおすすめします。
(一ヶ月前というのは、あくまで目安です。制作会社によっても異なるので、スケジュールについては早めに確認しておきましょう)
というのも、納期が短くなると追加料金がかかる場合があるからです。
「発表会前ギリギリだけど、急いでプログラムを作って欲しい」と、制作会社が必要とする期間よりも大幅に短い日数を希望すると、期間の短さによっては数万円以上料金が跳ね上がることも。
その上、誤字脱字など内容のチェックにもあまり時間が取れず、プログラムを印刷した後で重大な記載ミスに気づく・・・といった事態にもなりかねません。
注文は「多め」、準備は「早め」、に心がけることが大切です。
最後に - 節約できるところはする。でもボーダーラインは守る
これまで、できるだけ安くプログラムをつくるためのポイントをお伝えしてきました。
他にも、
・内容を詰めてページ数を少なくする
・用紙の厚さを薄くする(用紙の厚さによって料金が変わる制作会社もあります)
のような工夫でも制作料金を節約することは可能です。しかし・・・
例えば少し極端ですが、限界まで小さくした文字や写真をページに目一杯詰め込み、ページ数を抑えて制作した、紙の厚さもペラペラのプログラム。
プログラムの制作費用は抑えられたとしても、暗い会場内では文字が読みづらかったり、載っている自分の写真も表情が分からないくらい小さくてがっかりしてしまったりと、結果的に教室の評判を落としてしまうことにもなりかねません。
そのため、「品質を考えたら、節約するとしてもここまでだな」というボーダーラインを自分の中で決めておくことが大切かと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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