バレエをするなら、英語もできた方がいい?

お子さま・バレエ初心者向け

バレエのレッスンを受けはじめると、

「パ」
「アンシェヌマン」
「ルルヴェ」

などの、耳慣れない言葉が出てくることかと思います。
また、コンクールに出場するレベルまで上達してくると、

「海外のサマースクール」
「留学」

といった話も出てきます。
バレエをするのであれば、英語はできた方がいいのでしょうか。

普段のレッスンで出てくるバレエ用語は、ほとんどが「フランス語」

先程出てきた「パ」などの言葉は、実は英語ではなくフランス語。
バレエのレッスンで出てくる用語は、フランス語が多いのです。

かといって、会話から文法まであらゆるフランス語を習得する必要はなく、特定のバレエ用語さえ覚えてしまえば、普段のレッスンには差し支えありません。
慣れないうちは初めて聞く言葉が多く、最初は戸惑うかもしれませんが、用語については先生が説明をしてくれますので、メモやノートに書き留めて覚えていくとよいでしょう。

サマースクールや留学を視野に入れるなら英語はできた方がいい

通常の教室・スタジオのレッスンでは英語ができなくても差し支えありません。
しかし、さらにバレエのテクニックや表現力を高めるために「サマースクール」の参加や「海外留学」に行く、となってくると話は別です。

サマースクール・短期留学・セミナー

海外のバレエスクールで、一定期間まとまってレッスンを受けます。
時期、期間、オーディションの有無は、そのスクールによって様々です。
「本格的に長期留学を考える前に、まずサマースクールや短期セミナーに参加してみる」という方も多いようです。

長期留学

長期的に海外に滞在し、バレエスクールでのレッスンを受けます。
英語圏であれば英語、フランスであればフランス語、ロシアであればロシア語・・・というように、留学先のそれぞれの国で使われている言語を学ぶ必要があります。
(この記事では、英語圏への留学を想定してお話ししています)
語学はもちろんですが、その国の文化も知らないと生活やコミュニケーションに困ることがあるため、基本的な文化・風習も知っておいた方がよいようです。

短期の滞在であれば「英語力があまりなくても何とかなった」という話も聞きますが、やはり長期の海外滞在の場合は、貴重な時間を充実して過ごせるように、しっかり英語力をつけておいた方がよいでしょう。

留学のために必要な英語力は?

では、留学に備えて、どのように英語の力をつけたらよいでしょうか。

まずは「日常生活で必要な会話」ができるように

長期的に海外に滞在する場合、普段のレッスンだけでなく日常生活の時間も多くなります。
また、長期留学をする場合、バレエ以外に普通科目の授業も受ける必要がある場合も。そのため、

・挨拶や日常的な会話
・買い物やレストランでの食事
・人に尋ねたりお願いをする

といった、生活する上で最低限の英語は身に付けておいた方がよいでしょう。
今は日本でも、小学校から英語が必修科目となり、将来の英語の必要性も年々高まってきています。英語は慣れ親しんでおくに越したことはありません。

「バレエ英語」を身につける

バレエでよく使われる英語を知らないと、海外のバレエスクールでレッスンを受けるときに、先生が何を言っているのか理解できずに困ってしまいます。
指導された内容が完全に理解できず、曖昧なままレッスンを続けても上達できませんよね。

そのため、日常的に使用する英語を身につけるだけではなく、そのような「バレエ英語」も知っておく必要があります。
バレエのレッスンでよく使われる、以下のような基本的な英語の単語・表現の仕方は覚えておきましょう。

・「曲げる・伸ばす」「引く・押す」のような動作を表す言葉
・「腕」「脚」「つま先」「筋肉」「骨盤」のような体を表す言葉

普段のレッスンで、先生からどのような言葉をかけられているかを意識し、「それを英語で言うとどうなるか」を調べて、ノートなどにまとめておくのがおすすめです。

特に「英語を聞く力」を鍛えよう

英語の技能は、大きく以下の4つに分けられます。

「聞く(リスニング)」
「話す(スピーキング)」
「読む(リーディング)」
「書く(ライティング)」

この中で、海外でバレエのレッスンを受ける時に最も重要なのは「聞く」力です。
先生から教えられた内容をしっかり理解して上達するためにも、特に英語のリスニング力を鍛えることをおすすめします。

リスニング力をつけるには、普段からなるべく多く、英語を聞く習慣をつけることがおすすめです。

例えば、普段観る映画であっても、「日本語吹替版」よりも「英語字幕版」を選ぶようにし、英語を聞くように意識してみましょう。
音声と字幕の設定も、「英語音声・日本語字幕」→「英語音声・英語字幕」→「英語音声のみ」のように、段階的に慣らしていくとよいと思います。

映画は購入やレンタルもいいですが、Amazonプライム‎などの動画配信サービスでも、洋画や海外ドラマを自宅で気軽に見られるのでおすすめです。中でも海外ドラマは、字幕・音声を細かく設定できるものが多く、リスニングの練習にもうってつけです。(子供向け海外ドラマは「ロスト・イン・オズ」「まほうのレシピ」が個人的にはおすすめです。大人も楽しめますよ!)

また、日頃から聞く習慣が身につきやすい、ラジオ英会話もおすすめです。
私事ですが、英語力ゼロだった小学生の娘がNHKのラジオ基礎英語を1日1回、1年間音声だけ聞いたところ、中学1~2年生レベルの英会話がある程度理解できるようになりました。最近の基礎英語はテキストのイラストも今風でかわいらしく、子供が興味を持つおもしろいストーリーなので、おすすめですよ。

英会話レッスンも、教室に通う時間がない方は、オンラインで気軽にできるマンツーマンレッスンも増えてきていますのでチェックしてみるとよいでしょう。

「バレエを海外で学びたい」という明確な目標があれば、英語の上達も早いと思います。
自分に合った方法で、バレエと一緒に英語力も高めていきましょう。

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